第4回 歩け、歩け。続けることの大切さ [伊能忠敬]
歩け、歩け。続けることの大切さ
これは江戸時代に日本中を測量して回り、日本地図製作者として有名な伊能忠敬(いのう・ただたか)の名言です。
なんの交通手段もない江戸時代に日本全国つつうらうらを徒歩で測量して回った彼の偉業を称賛せずにはいられません。
なぜなら、彼は55歳から日本地図の製作に着手し、その後17年という気の遠くなるような歳月をかけたのですから。
江戸時代の55歳といえばもう完全にご隠居さん、いまでいう高齢者の部類です。そのような晩年期から徒歩で日本中を巡り、まさにこつこつと継続的に測量を続け、日本地図を完成させたのです。
継続は力なり。続けることの難しさ
日本には「継続は力なり」という格言があります。まさに伊能忠敬の測量と日本地図製作にぴたりとあてはまる言葉です。
経営者や事業主、組織のリーダーの皆さんは常にそうありたいと願っているでしょうが、なかなか言葉通りにはいきません。現代社会には数々の誘惑がありますし、雑用なども入ってきて思うようにいきません。
しかし、そういうときはこの伊能忠敬の名言を思い出してください。17年の継続の力です。17年というとものすごく長く感じるでしょうが、逆に言うと、17年という歳月をかけて継続すれば、偉業も成し遂げられるんだという心強いメッセージでもあります。
継続する大切さとそれを実現するロードマップ
ビジネスや商売で「継続すること」は当たり前だという声が聞こえそうですが、それがなかなかできないのが人間の性(さが)です。
社長さんは、もう一度自分の組織に対して継続することの重要性を、この伊能忠敬の名言「歩け、歩け。続けることの大切さ」をとおして従業員やスタッフのみなさんと共有することからはじめてはいかがでしょうか。
まずは伊能忠敬の偉業と継続力の逸話によって、従業員やスタッフの心に訴えかけてみましょう。
そして、スローガンだけの掛け声倒れに終わらないよう、いつまでに、誰が、どのような方法で、何をするのか、ToDoとロードマップをまとめてみるべきでしょう。
「スローガンと計画」、この両輪がそろったとき、会社や組織はまた新たなステージに昇格すると思います。
現代の著名人も継続を知っている
最後に、ほかの著名人たちも“継続”の重要性をよく知っており、言葉を残しています。とにかく継続すること、ここから経営やマネジメントの変化がようやく始まると言えるかもしれません。
*先般引退したプロ野球選手のイチロー
「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道だ」
*経営者として著名な稲盛和夫
「いまこの1秒の集積が1日となり、その1日の積み重ねが1週間、1ヵ月、1年となって、 気がついたら、あれほど高く、手の届かないように見えた山頂に立っていた、というのが私たちの人生のありようなのです」
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